2015年4月3日金曜日

ペレット燃料

おばんです。(こんばんは)

雨風が強くなってきました。春の嵐ですね。

今日はペレットの話題です。

当店では、国内製材所の建材製造過程で最後に出る

おが粉由来のホワイトペレットを取り扱っています。

森林整備~林業~製材(建築用材)の流れがあってはじめて叶う副産物です。
おが粉=元は産廃物(ゴミ)です。(笑)


わたしは、かつては勘違いしていたのですが...
間伐材を山から引き出して、原木を削って砕いて乾燥させて
整形して作るのがペレットだと思っていました。
それが唯一の方法なのだろうと思っていました。
しかし、ペレット生産をするためだけに丸太を引きづり出してくる
コストが高い工程ではどこかに無理があるということを認識したのでした。




これは
製材おが粉由来のホワイトペレット













建築用材の製材が行われますと
やがて最後におが粉が排出されます。↓



















この製造過程で得られるホワイトペレットであれば環境負荷も極めて少なく
そして、組成上とても熱量の高い優秀な木質燃料として利用が叶います。
約5,000Kcal/Kg、 1袋10Kgで15時間以上の暖房効果が得られます。
(RIKA REVOにて高断熱住宅で30畳・天井高2.4mの部屋の暖房実証)


外気温氷点下5度

出力70%にてお部屋内平均24度

10kgホワイトペレットで15時間暖房



とても効率の良い燃料なのです。








ちなみに、よく乾燥したナラ薪10Kgで薪ストーブによる
15時間もの暖房効果は難しいでしょう。


こちらは...↓
向かって左から製材おが粉由来のホワイトペレット

左から2番目は全木ペレット(樹皮交じり)

右から2番目がバークペレット(樹皮のみ)

右側は太さが8㎜の主に工業用ボイラー向けホワイトペレットです。
















燃焼温度も高い大型の工業用ボイラー等では全木やバーク等も利用しても

良いそうですが...

問題は、家庭用ペレットストーブです。

クリンカー(不純物)の多い全木やバークは燃焼を妨げることがあります。

ストーブの燃焼トラブルも起きやすくなります。

国内外各機種とも、【何でも焚けますよ!】という販売店の話は疑問です。

家庭用ペレットストーブを快適に利用するためにもペレットは選んで利用したいものです。

国内建築用材の需要が高まり、製材業が隆盛をみることで森林整備・利活用が進む。

インフラも展開進展される。

木材が残材まで余すことなく段階的に利用される。(木材資源カスケード利用)

残念ながら

この流れができていない国内事情がペレットやペレットストーブの誤解の元に

なっているように感じます。

ペレットストーブや薪ストーブのそれぞれの長所・短所等も充分に理解して

快適で暖かな炎のある冬の暮らし方を愉しみたいものです。♪

二酸化炭素削減の具体策として国の制度と整合されながら

木材カスケード利用の仕組みが確立されている欧州では

すでにインフラも整備されて、家庭用小型ペレット・チップボイラーも普及が

進んでいます。




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