ドイツから市民再生可能エネルギー会社経営者を招いての
エネルギーシフトについての講演会に参加してきました。
環境先進国ドイツといわれていますが
1970年代から原子力発電や代替エネルギーについての
議論は国民をあげて喧々諤々やってきた経緯があり
今でも様々な課題をもって国のより良いエネルギー政策の
あり方に市民が関わって進んでいるようです。
ドイツといえども、対立、様々な失敗、挫折、間違い、紆余曲折を経て
現在の有り方にたどり着いたとのお話しでした。
ドイツは、灯油の値段は現在では20年前の約5倍になってしまったそうです。
実は、ドイツの地方でも灯油給湯・暖房が意外と多くてたいへんだったそうです。
(日本はだいたい2.5倍くらいになりました。)
*日本人はおとなしいですね..と言われました。
そこで、ドイツでは市民が独力で可能な地域の再生可能エネルギー生産の仕組みを
発展させるきっかけの一つになったのだそうです。
それぞれの、より小さな地域で可能なエネルギーヴェンデ(大転換)の原動力に
ついてとても貴重な講演を拝聴させていただきました。
太陽光・風力(内陸・洋上)・水力・農畜産・森林バイオマス系・地熱等
それぞれの地域にある資源を利用する可能性についてお話しいただきました。
地域で最も適したことを選んで地域完結させることがポイントと言われていました。
実は、日本のポテンシャルも、けして低くはないことを再認識してきました。
*某国営放送で放映された ドイツの再生可能エネルギーの取組は失敗?
というような雰囲気?の内容は表面的なことの一部にすぎないということを
確認できた講演会と専門家先生方からの根拠あるお話しを伺うことができました。
今回の講演をしたベネ・ミュラー氏の会社の取組についても書かれている本が発売中です。
6月10日に発売されたばかりの新著です。
こちらは、また別のドイツエネルギー大転換の先導者
マティアス・ヴィレンバッハ氏の著書です。
昨年から話題になっていますね。
日本は子や孫の時代のエネルギーについてこれから投資すべき時代では?
との主催者挨拶が心に響きました。
再生可能エネルギーへの転換と同時に、エネルギーを使わないという考え方
も積極的に促進されています。
ドイツでは寒い冬でも、室内が無暖房であっても室温17度以下になるような
家を建築してはいけない。という法律まであります。
暖房エネルギーの消費も少なくするための考え方も徹底されています。
!なるほど、薪の消費さえも少なくて済むよなあ~ (笑)
もしも、世界も日本国も誰も岩手県をめんどうみないから岩手は岩手で
やっていけ! と言われる時代が来たら どうしましょうか!?(移住は認めないとして)
岩手県土にある資源でどうしたら豊かに暮らせるか考えて行動するしかないのでしょう。
実はもうすでにやれる町、やってる町もあるのですけれども.....
一市民も危機感とチャンスを本当に真剣に考えなければいけないと思いました。
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