2013年12月20日金曜日

暖房の燃料

おはようございます。

昨晩からは雨になり、今朝にかけましては重い雪が降っています。

当地としては ぬるい です。


しかし...

ミスターフリーズの襲来におびえながら....(笑)

雪への備えは心しておかないといけないなあと感じる年の瀬です。




積雪寒冷地の煙突施工は雪との闘い(?)でございます。







さて....今日は燃料(主に暖房)について考えてみたいと思います。

岩手県は灯油暖房も多いと思います。(給湯設備等も)




平成5年に自宅を建築したとき1リットル@40円ほどでした。

今は@100円を超えてきました。 

現実的にこれは普段の生活に非常に影響が大きい問題です。

熱量は約8,700kcal/ℓ

二酸化炭素排出量は2.6kg/ℓ



平成5年当時18リットル缶@700円前後

いま.....@1800円前後でーす。  こんなのあり??   




さて、

は、その規格が定められておりませんが、

たとえば含水率20%未満のきちんとした乾燥薪であれば

ナラやクヌギ薪@60円/㎏ぐらいが販売平均単価であろうと思います。

(注*乾燥度合いを決めないと、湿った薪=重い=熱量低いのに値段が高いという

変なことになってしまいます!)  

重さ売りだけしているところには乾燥度合いも確認したいものです。

熱量は概算ですが、4,300kcal/kg

(2kgの乾燥薪=1ℓの灯油...の熱量)

乱暴ですが、灯油1ℓ熱量=やや2㎏の乾燥薪の熱量...といえますでしょうか。

@120円/2kg=8,700Kcal 買えば当然灯油よりは高い....となります。

薪はカーボンニュートラルなので二酸化炭素排出量はゼロ!

手作り可能!でございます。 手作りをしますと薪の値段はどうでもよくなります。(笑)

原木調達さえ可能であれば自分で作り、環境にも優しい自然エネルギーとなりえます。





30㎝長さで含水率が16%平均のナラ薪 規格束130束相当=層積1棚(1.73㎥)

乾燥重量は約1,100㎏前後(液体のように計測はできないです)

というような基本表示で値段が定められればよくわかると思います。



もうひとつ、暖房という観点からペレットも考えてみます。

日本国内では まだ 欧州並みの利用規格が標準・画一化されていません。

生産工程により比較検討が難しい面があることは現在の国内事情ではあります。

全木ペレットなのにホワイトと言って売られていたり、

安い!といってバーク(器機不具合になる)

が売られていたりしている事実が日本にはまだまだあります。


(林業~製材業が衰退してしまっている。 

 ペレットを作るためだけに原木を山からを引き出すという生産=割に合わない!)

例えが変かもしれませんが、足に靴を合わせるのではなくて、靴に足を合わせて無理やり

履いているのが日本の現状かもしれません。



製材の最終過程で出た端材が副産物としてペレットに加工されることが理想。













ドイツ・オーストリア等で望ましいといわれる製材端材由来のホワイトペレットは

家庭用小型燃焼機器(ペレットストーブ)利用に限定されています。

ドイツ等では日本円に換算すると@20円/kg前後だと御聞きしました。

日本では現在@50~55円/㎏ 熱量は約4,500~4,900kcal/㎏。

現在の灯油の値段とほぼ同じか、安くさえなっています。

二酸化炭素排出量は約260g/㎏(理屈ではゼロなのでしょうが...)

製材業が盛んになれば安定して生産供給可能になる木質バイオマスエネルギーです。

(だから、そこが難しい!日本はどうする?こうあるべきだ!いや違う!etcという議論は

とりあえず今回は排除しましょう。)

そのような複雑な立ち位置にあるペレットです。 

でも、ライフスタイルに合った形で利用すればいいのだと思います。





現実には西日本では家庭用ペレットストーブに望ましいクオリティーのホワイトペレットが

大規模製材業社において生産されています。

完全な地域の間伐材利用ではないのでは?とか、輸入製材利用もあるではないか?とか

後ろ向きの正論を言ってばかりでは、前に進めるでしょうか?

油はどうなのでしょうか?

薪だ!チップだ!ペレットだ!と言っても五十歩百歩の現状を抱える日本です。



(九州等で畜産の敷きわらに変わっておが粉が流通=重要が急拡大している)






暖房ということで考えれば、あとは電気ストーブ、エアコン、ガスストーブということも

あります。

シェールガスの開発生産の技術向上でこれからはガスの利用が現実的というお話を

伺うことがあります。(ガスは灯油に比べてCO2排出量が3分の1程度)

電気そのものは、その発電方法や発送電分離等、供給側競争原理の導入等

これからの課題があります。

あとは、それぞれの生活の習慣性、価値観や経済性、環境に対する考え方等で、

寒い冬期をどう暖かく、どんな暖かさで過ごすのかという選択にもつながると思いました。


そういえば...自作可能な..来年やそのまた次の冬用の薪づくりは進んでいますか??





ということで、みちのく北上は展勝地の桜咲く4月下旬までは暖房が必要なところでございます。


  寒冷地は寒さや雪との闘いです。





家庭でのエネルギーは電気、ガス、油、

そしてその他いろいろな自然エネルギーとの利用バランスも考えたいと思うのでございます。

根本的には豊富な森林資源から林業、製材業が盛んになってほしいです。

せめて、間伐を促進するための 機械1台が入れるような林道整備を

もっとしっかりやっていただければ..という声は少なくありません。

資源利用の知恵を出して、自尊自活の日本となりますように。


誠に失礼をいたしました。長くなってしまいましたが、

半年以上も暖房が必要な地域では本当に近い将来の

身近な(燃料)エネルギー利用について、真剣な市民論議が必要だと感じています。

私も含めて、あまりに お国任せというか、よそ様の事?みたいにして

便利に安穏として生きてきた感じがしてなりません。 

油が20年で2倍半の値段になっても  慣れてしまったようで......怖いです。


皆様のおうちの暖房の燃料は何ですか?

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