2013年11月7日木曜日

用途

今回はちょっと失礼をばいたしまして少し長くなりますが........お許しを。 
 

昨日、良質なホワイトペレットの生産販売に携わる担当者の方が来店されました。

とても中身の濃い科学的で論理的なお話を伺い、ありがたい時間を過ごさせていただきました。

...

軸はあくまでも日本の森や里山の資源の用途のことを考えるということで...



みんな、下草刈りと簡単にはいいますが、やってみなはれ! 

から始まりました。(笑)

暖炉・薪ストーブ業界関係者でも実体験されたことのある人はそれほどはいないと思います。

みんな森に入りましょうよ!!






私はまだまだ勉強不足でありますのでお許しをください。

モノ好き、趣味の時期から薪のことは10数年いろいろな樹種やその性質等をみてきました。

焚いてみました。 乾かしました。いろいろと。

いまも焚いていますし、自らも汗をかきながら作ってみたりもしています。

熟練した素晴らしい薪づくりストの諸先輩方からもいろんなお話をお聞きして

指導をいただき、その都度いつも感嘆いたしております。




なかなか奥が深くてこれでいいというところにはまったく至りません。

それが面白い手作り可能な自然エネルギーの薪だとも感じています。



森林再生、整備、利活用をいえば薪をつくるということは影響微々たるものだと

林野行政専門家先生からお話を聞いて 愕然としたことも事実であります。

いいんです。自己満足の森のともだち なのですから(笑)


ウッドチップや丸太ボイラーは用途がはっきりしていてよくわかる気がしました。

様々な施設等での利用が促進されていくのだろうということでした。



本題ですが、

ペレット燃料については、たいへん失礼でしたが、最近までほとんど無視しておりました。

それは、残念ながらこれまでは県内のエンドユーザーさん等からは

あまり好ましいお話しを伺ったことがなかったからです。

所詮そんなものなんだろうなとばかり思っていたのでした。


ペレットについては.ほんとうに非常に失礼な言い方ですが、

様々な意味あいにおいて邪道な燃料だとばかり思っていました。


しかし....

よくよくお話を聞いてみますと、自分の認識の不足するところがあまりに多いと気づきました。

単純ではないということも感じました。


真実と利害はいつも反目しあう世界もあるといいますか.........



これからまだまだ探究と勉強と実践をして各専門機関からもご指導をいただき

たいと思います。

使う側(ユーザー)が安心して、喜んでみんなに勧められる器機や燃料が

さらに開発普及実現なりますように願うものです。

現実問題としては、石油由来の燃料はその値段が高くなってもきています。



ヴァス イスト ダス??

ペレットだす。(笑)




またまた登場!

写真内、下の白いのが理想的なホワイトペレットです。! 薪ストーブでも焚けるほどです。





薪ストーブの熾火に上質ホワイトペレットを投入しますと...

(ふつうは薪ストーブではペレットは焚きませんが)





すぐに着火してゆらゆら燃えます。

窯の中が一定高温でありますとガス化して高温のオーロラ級青白いゆらめきまで出ます。



バーク(樹皮)や全木ペレットは白い煙がいつまでも出て着火しないで炭化して終わります。
ご興味ある方はぜひお試しを。 本当です。
(それだけ品質にバラつきありということか)

バークや全木はきちんと基準規制の中で工場等の乾燥・給湯用ボイラーの燃料に
使えば無駄がないのではないかなというお話も伺いました。
某介護施設等では大型給湯ボイラーの燃料をA重油から上質ホワイトペレットに変えて
とてもうまくいっているところも県内には少なからず出てきております。.....

ペレットも薪も重さで買う評価をしてはいけない。

上質ホワイトペレット10kg 600円
全木ホワイト(?)10kg 550円
バークペレット10kg 400円

皆様はどれを購入されますか??    ということが選択の問題になります。




ちなみに灯油1リットルとやや同等熱量の上質ホワイトペレットの量は約1.9kgになります。
ただし、全木、バークと熱量は下がるのは当然です。(同じ重さであれば)

灯油1リットル燃焼からは約2.6㎏の二酸化炭素が排出されます。
薪はカーボンニュートラル。0
ペレットは生産過程においてどれくらいの算入をするものなのでしょうか?

乾燥工程が必要ならば 木質チップやバークや全木のペレットボイラーは使えないでしょうか?
などと思うのですが研究や生産には携わっていない素人の浅はかな考えでしょうか?


国内において、熱量が高く、灰も少なく、クリンカーもごく微量な本当の優良ホワイトペレットは
なかなかコスト面でも林業製材業の現状からいっても生産が困難とお聞きしました。



森林資源が豊富な日本なはずなのに.....
そこをなんとか創意工夫で打破できないものなのでしょうか...
どこの都道府県でも良質一定基準規格のペレットが生産されるには
製材業の隆盛が不可欠とのことでした。

どこでもというのは難しい課題でもあります。

と...

明日開催される木質バイオマスエネルギーのセミナーで
先進国ドイツから来県の先生方に 聞いてみようと思います。


半歩でも1歩でも次の具現化していかないといつまでも研究の域を出ないと思うのです。
というようなお話をご担当者から御聞きしながら、また、させていただきながら
有意義な楽しい時間は過ぎていったのでした。

薪は、もう来年度や2年後に焚くために切割りが始まっています。...

これは少しは自分でもできることであります.....


木質バイオマスエネルギーの用途についてはもっともっと勉強したいです。


 

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