薪ストーブや薪暖炉等の排煙規制は、現在のところ日本国内にはありません。
が、そう遠くない将来定められるのではないでしょうか。
(環境省のガイドラインに少し示されてきました。)
現在、世界で一番厳しい規制値を定めているのは、実は....なんと、
アメリカ合衆国環境保護庁(EPA=Environmental Protection Agency)です。
けして、やんべくれえ(適当、だいたい、まあまあ、なあなあ)ではなかったのですね。
厳格な基準値を定めています。
米国では2013年度、薪を燃料とする暖炉、薪ストーブの販売合計が
29万台だったそうで、ますます生活環境配慮の施策が
より重要視されてきているということでしょうか。
(日本では、1万台もいかない?=その他=まだ騒ぐ程ではない?)
米国内では、その基準数値は触媒式で4.1g/h・非触媒式で7.5g/hとなっています。
(ワシントン州は独自に厳しく触媒式2.5g/h,非触媒で4.5g/hと定めています)
が、2019年度を目途に、触媒・非触媒を問わず、1.3g/hとさらに厳しい
数値に規制化する予定だそうです。
メーカーは各社、激しい開発競争をしています。
クリアできなければ販売できません。
仮に日本製の薪ストーブや燃焼機器類を米国に輸出しようと思えば上記の基準をクリアして
はじめて商売につながるという理屈になります。
環境先進国の多い欧州ですら、この数値はハードルの高いものになるようです。
とくに欧米崇拝ということではありません。
本来、森林資源の豊富なこの日本国においてこそ、まさにこういう根拠ある基準が
早く定められて自国のまったく新たな産業振興に結び付いて欲しいと願うものです。
なぜならば持続可能なエネルギーに由来するものですし、
環境配慮の中で普及もされることが大切だと思います。
ニッチな世界でごちゃごちゃ何か言ってるねと笑われるでしょうけれども
これこそ環境配慮のためのグローバルスタンダードのひとつになると信じています。(大げさ?)
こちら、現在世界一の排煙基準数値クリアをした鋳鉄薪ストーブ
CAPE COD(TRAVIS社)です。
0.45g/hという優れものです。
TRAVIS社は昨年まで日本に販売をしていませんでした。
米国では年間8万5千台を超える販売実績があり、
研究開発も活発な、全米3位の規模を誇る環境先進企業です。
聞けば、日本の私たちがまだ知らないようなメーカーが優秀な機器を開発して
それぞれの国や地域で活躍しています。
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